ジェーニャがタラソワにねぇ・・・。う〜ん。

ここにきてTSBレビューにCOIのレポが一気にあがっている。
大体が好意的な意見だった。
その中でも印象に残ったのは、クーリックのボードからのレポのこの部分。
http://pub36.ezboard.com/fkulikskrewonlinefrm10.showMessage?topicID=32.topic
Very gifted but needs to get himself quickly to Tarasova!!
Has alot of feeling and passion for his skating but needs more artistic focus.
たしかにタラソワさんのセンスは素晴らしい。
一度は私も「彼女ならジェーニャにどんなプログラムを持ってくるだろう」などと、ぼんやり夢想したこともある。
でも、このスケート界、誰も彼もが(大袈裟?)タラソワに師事するという傾向はどんなもんだろう?
さすがにプログラムが画一化したりしないんだろうか。
それともタラソワに関わっておけば、タラソワというブランドとタラソワさんの政治力を
利用できると考えてるのだろうか。
私個人はこの傾向に賛成はできないが、この傾向が行きつくところまで行った結果どうなるのか。
ちょっと見てみたいという気持ちもある。

私が初めてジェーニャの素晴らしさを認識した99年NHK杯当時、
まずはテクニック、芸術性うんぬんを含めてジェーニャの無限の可能性、
枠にとらわれていない柔軟な個性を強く感じた。
そして、この子ならフィギュアスケートを大きく変えてくれるのではないか。
そんな期待を抱かせた。
「スケートの神に愛された神童」
どこかでそんな表現をされていたが、才能、人格とも、ジェーニャはフィギュアスケート選手として
人よりたくさんのものを与えられてると思う。
これだけの資質があれば、どんなことでも出来そうな気がするのだが、
残念ながら、才能はあってもそれを生かす発想と方法論が圧倒的に弱い。
それが、ものすごく残念だ。

強力な政治力、強烈なブランド志向。
この世界はおそらく新しい発想って育ちにくい土壌なんだろうな。
そしてタラソワさんはこの世界の頂点を極めている人ではある。
だけど、私としてはこの人の力を借りるよりも、ジェーニャにはタラソワさんの発想とは違った
頂点を目指して欲しいと思う。

以上、手前勝手なたわごとでした。