スポーツ○イ5月号、立ち読み←たまには買えよ

今日発売の雑誌「スポーツ○イ」を立ち読みするために昼時に本屋へ寄った。
覚悟はしていたが、表紙を見た途端、顔が引きつった。
写真も記事もやっぱりヤグ一色か。
ヤグと最後の最後まで競り合ってジェーニャが僅差で負けたのならもっと違った扱いをうけても
しかるべきだが、実際には言い訳がきかないほどの完敗を喫したのだから仕方ない。
オリンピックでのヤグは、どんな賞賛にも値する。

編集部と城田さんの対談でも
「ジェーニャはテクニック主体の選手」「今の男子シングルではヤグがダントツ」
そういう結論に達したようだ。
くやしいが、私のようなジェーニャにゲロ甘なファンとしても、オリンピックとワールドの顛末を考えれば納得だ。
ヤグの強運さもさることながら、肝心な時に運を自分の方に引き寄せるのも英雄の英雄たる証明。

ただ、城田さんのジェーニャのフリーについての評価だけはちょっと引っかかった。
たしかに今回のフリープログラムの演技については、ジャッジの立場からの見解としてそれなりに納得できる事をいっている。(実際芸術点が低かったし)
私も今シーズンのジェーニャの演技に抜群の音楽性は感じなかった。
でも、ここ最近の演技だけで「彼は芸術点はあがらない選手」と切り捨ててしまうのは早計じゃないか?
ジェーニャの音楽に対する感性が低い評価を受けたのは、プログラムの良し悪しとも深く関係してるはずだ。
そこに言及せずに、城田さんが唯一評価していた「音楽をキチッ、キチッと表現してくる」ジェーニャの才能自体を否定してくるとは、さすが嫌いな選手には容赦ない偏見女王城田さん。
お見事!
取材料をいただきながらも好き嫌いを基準に選手をバッサリ斬るそのあつかましさ。
私、心底感服いたしました。
さしもの私の偏見ぶりも、このお方に比べれば足元にも及びません(^^;

かくしてジェーニャは大事なオリンピックでヤグのライバルという立場から一歩身を引き、
男子シングル2番手選手というレッテルを貼られた。
プルシェンコももうおしまいだ」
そう断言した人間さえいる。

まさか。19歳で終わりのはずがない。
むしろこれからが始まりだ。
この敗北と屈辱からどう立ち上がるか、全てはそこにかかっている。
ただのワールドチャンピオンで終わるか、伝説の選手になれるか。
おそらくここ1〜2年ぐらいが彼の正念場だろう。
がんばれ、ジェーニャ。