ユーロ2003 男子フリー。貫禄のジェーニャ

いそがしい。
案の定、ユーロとロニーの試合3試合ほど、未見ビデオがたまってしまっている。
しかし、ジェーニャの演技ぐらいは見たいよなぁってことで、
昨日の晩、取り急ぎ男子シングルのフリーをチェックした。

それにしても杉田さんは、SPからフリーにかけて<b>やぐでん、やぐでん</b>言いすぎだよ。
ジェーニャが演技してる最中も、先シーズンは「やぐでん」に敗れて、
「やぐでん」にことごとく持っていかれて、と、しきりにジェーニャを落とす方向に
もっていくのが癪に障った。
あまりにその調子なので、アナウンサーの小林千鶴さんが「それでも銀メダルですよ!」と
フォロー入れてるのに、懲りもせずまだ言うかって感じでやぐでん。
やぐでんがすごいのは分かってるって。でも、しつこすぎる。
今年はようやく城田さんから杉田さんに代わって、少しは不愉快な解説をされなくて済むと
思ってたら、なんのことはない。
「本田(&ヤグ)」から「ヤグ」に代わっただけのことだった。
ユーロの解説の偏りっぷりには、毎年悩まされるな。
何とかする気はないんだろうか。
まぁ、ジャッジがどんな人種かっていうのがよく分かる点では
面白くはあるが。

解説に対する偏見はこのぐらいにして、ジェーニャの演技について。
フリーのプログラムについては、ロシア杯の時には結構仕上がってきたな、と感じたが
今回はロシア杯のときからそう仕上がったとも思わない。
演技自体は、さすがジェーニャ。
調子悪かった割にはよくコントロールされていたようだ。

ただ、演技よりも、演技の後に会場で起こったスタンディング・オベーションに
えらく感動してしまった。
人気だけでなく、今やジェーニャが会場に敬意を表されるスケーターになったと
いう証明のようなスタンディングオベーションだったと思う。
20にして、敬意を表される。すごいことだよなぁ。
年齢のわりには、頂点に立つことの難しさも苦しみも、頂点から陥落する虚しさも、と
多くのことを経験してきたジェーニャだからこそだろう。

いつもはジェーニャの演技の批判ばかりしている私だが、
今回はプログラムや演技の内容とは別のところで、純粋に感動した。

結局・・・感想というのは、ジェーニャの演技云々よりも
こちらの心のコンディション次第なんだろうな。
私の心のコンディションによって、一つのことが、どんな風にでも見えてくる。