ビールマンスピンなしか。

18日のCOI@アトランティックシティのレポがまだだな。
当たり前か。時差があるんだから。

ところでこのCOI公演でジェーニャはビールマンスピンを抜かしているらしい。
やっぱ背中が痛いからだろうか。
足の怪我のほかに、そういうリスクは負いたくないと。

そういえば2002ファイナル以降の一連のジェーニャバッシング当時「ジェーニャのスピンは質がよくない」
とぶっ叩かれてたっけ。
とくにビールマンスピンに関しては北米の権威(ただの頑固オヤジ)に厳しい評価をもらっていた。
「そろそろビールマンスピンをするのは難しくなってきたのでは?」という質問に
「難しくはない。ただ痛いだけ」と強がって見せるあたり、ジェーニャのプライドを感じるが、
そろそろやめた方がいいかも、という声が聞かれるのも事実だ。
でも、私としては可能な限りは是非つづけてほしい。

このビールマンスピンは自動車業界でいえばプリウスのようなものだと思う。
プリウスが、たとえ走行性能や売上げうんぬんを度外視しても(実際、車というより電車のようだという)
差し迫る環境問題の解決のために存在する価値があるのと同様、
男子初のジェーニャのビールマンスピンは、多少美しさは損なわれるとしても、
これからの男子スケーターの新たな可能性として、存在する価値のあるスピンだと思う。

実際、カナダのジュニアでビールマンスピンをする男子選手がでてきている。
しかもジェーニャよりはるかにポジションがきれいだったりするのはちと悔しいが・・・。

賛否はあろうが、これも3連コンボ同様、ジェーニャがもたらした技術進歩のひとつ・・・でしょ? でしょ?