ファイナル、最後の最後で負ける(泣)・その1

海辺のお魚市場へ、少々早目のお正月の食料を買出しに行った。
昼ごはんにはガイドブックにも載る有名な市場直営の回転すしをつまみながら
「そういえばスーパーファイナルの結果、もう出てる頃だよな」と、ふと思いつき
すぐさま携帯でボードチェック。
がーん! なんと最後の最後でヤグに負けた!
そのショックで一瞬すしの味がしなくなった。

先シーズンから主にファンになった私は、ジェーニャが勝つことに
あまりにも慣れ過ぎていたのかもしれないな。
それだけにショックは大きかった。

1発逆転がありうるのがこのファイナルの醍醐味なんだろうが、
SP、フリー1で勝ってて最後の1発勝負で「負け」だなんてちょっと不公平な気がする。
2対1でジェーニャの勝ちじゃないか!(←親ばか状態?)
でもまぁ、仕方ないか。そういうルールの勝負なんだから。

足の付け根の怪我、ロシア杯の4ルッツ失敗、新しいプログラムがGPシリーズ各大会終わっても
仕上がらないという不安に加えて、ファイナル直前の更なる足の捻挫。
それだけのストレスと焦燥感を抱えてこれだけ頑張った事は、たとえ負けても立派だった。
しかも言い訳をせずに前向きに受けとめる姿勢に至っては立派すぎ。
その上EXにまで登場するという芸人魂(?)にはもう私、流れる涙を止められなかったよ。
「負ける事を怖れていない」とインタヴューで言い放った言葉はハッタリではなく本気だったということを
身をもって証明したと思う。

負けたのは残念だけど、そんなジェーニャが負けた事に「ガッカリ」するのは失礼だという気がして
きた。
人様の大会レポなどを読むと、ジャッジやカナダの観客、メディアの身びいき振りに、いまさらながら
未練がましく文句もいいたくなるが、ジェーニャが結果から逃げずに堂々と受け止めるなら、私も愚痴
はやめよう。

ジェーニャ。連戦連勝で余裕を見せながら演じるジェーニャもいいけど、私は負けたあとの
「こんどこそ必ず勝ってみせる」という気迫をみなぎらせて試合に臨んだときのジェーニャの演技が
私はたまらなく好きだ。
ニースの敗北から何かを掴んでさらに演技に磨きがかかったように、この負けを糧にして今度は勝ってまた私を感動させて欲しい。