ジャパンオープン2006TV放送

昨夜のジャパンオープン2006TV放送をチェックした。
男子はいわゆる旧採点時代に活躍したプロ組と
新採点組アマ3人のプログラムに対するアプローチの違いが
一番印象に残った。
ことに最初のヤグと最後のバトルとでは
それが顕著だった。

ヤグの「仮面の男」はさすがに記憶にあったスピードも切れもなかったが
プルヤグ時代のあの頃を思い出して
妙にノスタルジックな感動を覚えてしまった。
ジェーニャもいつかこんな日がくるのだろうかと思うと切ない。
私の中でヤグはジェーニャと今でも常に結びついている。
いわば同胞か。
だからこそあの時代のプロは美しい思い出として
新採点で数字化して欲しくなかった気もする。

本田君の「トスカ」
彼は最近アマ引退したばかりなのに
体型、演技とも劣化がヤグ並だったことに驚き。

ランビエールの「四季」は
本人の調子はよくなかったものの
新採点時代のチャンピオンらしく
先の2人に比べてプログラムの密度の濃さで違いをみせた。

高橋大輔の「ラフマニノフ」は
ジャンプの調子は悪いものの
やはり滑りのよさとプログラムのよさを堪能できる演技だった。
が、滑るたびに乱れていく頭髪が獅子舞みたい。
もっと小ぎれいに出来なかったのかね。>髪&ひげ

バトルの「サムソン&デリラ」は冒頭に書いた通り。
これぞ新採点向きプログラムの極みといったものを見せてくれた。
ジャンプがなくても十分見せてくれるもので
私が持っていた、4回転時代のヤグ&モロゾフのあとに
男子シングルの流れをつくったのは彼だという印象を
ますます深めた演技だった。
まぁ、それが難度の高いジャンプを飛ばなくても評価をもらえるという
スポーツとしては興ざめな問題点を生み出しているのも事実だが。

モロゾフのミューズがヤグだったように
デビッド・ウィルソンのミューズは彼でしょう。

次数制限があるので女子はさらっと。
美貌の2人、シズニーとコルピは青い演技。
安藤美姫はようやく復調の兆しがみえ、
ロシェットは女子プロ体型が生み出すジャンプの迫力が印象に残る。
バレリーナとは程遠いが(^^; 
マイヤーはまるで新体操選手のようで
真央ちゃんは、ジャンプが別次元!!すごすぎ。

テレ東の放送は余計な映像がなくて民放としてはよかったが
サンデュだけカットはあんまりだ。